演じる事への憧れを。(社会人劇団の中であっても)

お芝居を演ってみたいという人ならば、こんな役、あんな役をやってみたい。なんていう願望の一つもあって良いかと思います。
近年社会人劇団に飛び込んでくる人の多くはとりあえずだったり演れたら?くらいの感じで現れる事が多いのですが、演じる事への欲求も少なく感じられ個性という点においては物足らなさを感じる事があります。
反面、一昔前はこんな芝居じゃなきゃ、あんな芝居じゃなきゃ演らない。という自己中心的な人が多かった。各自、己の魅力を表に出す事に長けている反面、協調性に欠け集団に常駐できない、自らの実力と選り好みのバランスが伴わず演じさせてもらえる場が見つけられない、そして、いつの間にか辞めていく…という者が多かった気がします。


どちらが良いのかというのは横っちょに置いておいて、私の好みとしては、

「願望や、欲求は強くて良い、が、あくまで集団に置いて演者としては一兵卒としてキチンと言われた事をこなす。」

実力があっても強い願望があっても、それを説き伏せる「魅力や影響力」が集団側に有れば良いだけの話なのかもしれません。が、演者側とてあぐらをかいて演じてやってるとなると居場所を失う事に。

これはあくまで小さな社会人劇団の小さな世界での話ですが。

頭数とはなっても演者としての力では即戦力という人はわざわざ名も知らぬ極小のアマチュア劇団には飛び込んで来ないものです。σ(^_^;)

演技の幅、見た目容姿、友達を多数呼び込む集客力。

演技の幅については、近年、ハスに構えた二枚目や可愛い、綺麗な役についての及第点はいますが、明るい、三枚目、ブサイク、ブスって役を魅力いっぱいに演じられる人は少なくなりました。

見た目については、イケメンにブサイクな役をやらせることは出来ても、その逆は見た目にイタイ…
自分がデブでもブサイクでもそれを自覚して吹っ切った関わり方や演じ方ができない。
何より気になるのは、身なりや、服装、振る舞いが不精になる演劇人が多いので、それらをまず社会人劇団なのだからと諭すことが多いです。

最後に集客力です。
我々のような小劇団は自分たちでお客様を劇場に足を運んでもらってナンボです。
演じてさえいれば良いという輩はすぐにダメになります。
ウチの劇団の稽古でまず見るのは稽古を通してコミュニケーション能力がどの程度あるか?だったりします。
劇団という空間はある意味価値観を共有する憩いの場となりやすいです。が、むしろそれを外部に向かって「発進」するのが演者の仕事ですからね。
「僕(私)、人見知りなんで〜」という人も結構いますが、そもそも本当に人見知りの人は病気レベルの大変な人で、それこそ人の集まる「演劇集団」にきて一緒に芝居など出来る人では無いと思っております。
つまり、初めにソレを公言する人には「話しベタなのね?」「友達を作るのが苦手なのね?」というレベルから唯一の「一緒に演劇をしてみたい」という想いの有る人にまずはこの場に居てもらう、参加してもらう趣旨で丁寧に観察していきます。


少しでも良い環境と条件の舞台に立つためには、演者側の多くが味わうのが集客力です。
それらを意識している劇団とて同じです。
憧れだけでは勝手にお友達(お客様)は足を運んでくれないので。
その上で、実力が伴ってくれば自然と「ファン」という名の一般のお客様とて演者に付いたりします。
こうなると演者も劇団も数段に楽しさが増します。


その頃くらいでしょうかね?演者側が願望となる、こんな芝居、あんな芝居をお客様に向けて演りたい!と出すと良いなと思うのは。
小さな舞台でもそれは(それくらいは)叶うと思います。(ちゃんと演ってれば?)



私も若い頃はあんな役。こんな役演りたいという時期が有り、客演先でやりたいと思っていた再演演目と役を獲得し、それを叶えたという瞬間が有りました。
小さな舞台、小さな世界でも演劇にはそんな面白さが有るということだけは伝えて行きたいですね。
(過去に50演目以上演ってもそんな瞬間は数えるくらいでけどね。^_^)

劇団TESTS(テスト)東京東部演劇組織

「劇団TESTS(テスト)」です。 東京東部演劇組織 Tokyo East Side Theatrical Syndicate トウキョウ イーストサイド シアトリカル シンジケートの略称として「テスト」という名称で立ち上げました、社会人演劇集団です。 現在メンバー少数のため合同で活動しながらメンバー集めしています! 20221月に旗揚げ公演を無事やり遂げました! (≧∀≦)

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