客席と舞台の境目
元々、個人で小劇場での活動が多かった事もありますが、お芝居を始めるきっかけは小劇場の客席でありました。
そう、私はただの「お客」であったのです。
友達が舞台をやってるというので、観に行った小劇場の舞台…狭い小屋、数の少ない客席で観せる劇団公演を観劇し、何かが動きはじめたのです。
舞台は平台一枚分の高さの仕切りしかあらず、本当に客席の目の前で演じている役者達が眩しく見えたのを今でも覚えています。
その瞬間(とき)思った衝動は「目の前にある舞台と客席の境目」でありました。
たった平台一枚の高さ一つ手前か、その上に立っているか?
そんな小さな境界線の向こう側に立って照明を浴び、音響をバックに、一言でもいいから客に向かってセリフを叫(は)いてみたい!
という安直な考えと憧れで、その次には見る側ではなく立つ側になっていました。
極小の劇場で小劇団の舞台に立つこと自体は、言わば立って仕舞えば大したことないないのですが、のちにわかるのは「ハート」の問題なのだと。
舞台に立ちたいか?ではなく、立つ?が叶うならばとにかく立つ!それを与えてくれる劇団は選り好みさえしなければいくらでもあるのだと。
大事なのは演(や)り続けるという事なんですけどね。(^^;;
その頃の気持ちには戻れませんが、でも忘れずに、全くの素人だってなんとかなるんだと「現在(いま)」の劇団で再開できればと思うばかりです。
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