ギター
演劇をやる前、それこそ十代の頃でしょうか?少しだけアコギを弾いていた若き頃がありまして…。
ギターはそのまま自宅で放置状態だったのですが、最近、とても仲良くしている同世代のお友達が2人ほどいまして、これが偉いギタリストなのです。
たまに我がアトリエ(ガレージ)のカフェに遊びに来てくれるのですが、今日は2人ともギターを持って遊びにきてくれました。
古くなって、弦が切れていた私のギターに新しい弦を張りに来てくれたのです。
ハッキリ言って若い頃以来ちゃんとギターなど弾いてない私なのですが、2人はどうも私が「ギターを持っていて、ちょっと弾けるみたい」と興味を持ってくれるのは良いのですが、こちらとしては素人に毛が生えた程度。
いつの間にかギター仲間となってしまいました。(笑)
演劇と違い、楽器は一つ曲が弾けるように慣ればそれが、一つの「芸」として蓄積します。
が、演劇は一つ演目、公演が終わってしまうと、一から構築し直しで、それを1人で小出しに披露する事はできません。
よく私は「芸ごと」を自分が役者と知らない人に披露するすべを作れと言いますが、なかなかそれが叶わないのです。
噺家(はなしか)さんなどは「落語」などの演目を1人で覚え、演じ、己の「芸」の引き出しを増やして行けるし、それをいつ何時でも披露する事が出来る。
我ら小劇場の一演者では持ち得ない「芸」たるものがない事を今日のギターを介した友達とのやりとりで改めて考えるのです。
コード進行だけでも覚えていれば?それに従いコードを奏でる事ができれば、すぐに音楽は自分のところに帰ってくる。
そんな感覚。
演劇はどうなのだろうか?
このコロナ自粛がブランクとなっている事は確かだ。(たかが2ヶ月程度であっても)
知識があっても「芸」は無いのだと思い知らされる劇団関係者も多いのでな無いだろうか??
弦の張り替えをしつつ、音のチューニングをする姿を見て…
「コレだよコレ。演技のチューニングって私に取ってなんなんだろうな??」
と自問自答してたりします。
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