草野球に例える。

よく、知り合いや友達に

「演劇(劇団)やってるんたって?ねえ、いつテレビとか映画出るの?」

と、冗談に似た冷やかしを言われることがあるが、

「社会人劇団ですから。」と答えると

「なんだそうなんだぁ。」

と言われガッカリされる事がある。

その時よく例えるのが野球でして……

「えっとね、河川敷で草野球やってる若者やオッサンに向かって『いつプロ野球選手になるの?』って聞いてる様なものよん。」


「なるほど……」
と、なる。


個人的には

野球は野球だよ。やってる事は一緒。まぁ、レベルは全く違うけど?……なのだが、

じゃ、アマチュア(飯を食えてないプロ志望の劇団も含め)劇団でなんでチケット代がただじゃないの?

となるが、草野球でもちゃんとスタジオを使って、客からお金とってれば、
我々社会人劇団の商業公演と変わらない。
が、世の中、草野球にお金払って見る観客は中々居ないし、それは社会人劇団にとっても切実な事でもある。


ハッキリと違うのは野球には勝ち負けがある事。

プロ野球には選手に人気不人気があったり、グッズやファンクラブ、各種イベントやらがあるのはプロの大手劇団もそうだろう。

選手と役者においても、普段着とは異なる物を着て、道具を駆使してプレイ(劇団なら芝居)するという点が似ている。


また、草野球の世界でもプロ並みの投球や守備、そして打撃力を持ったプレイヤーもいたりする。
我々社会人劇団の中にもそんな輩が居て、

「お前ならメジャー(プロの劇団)行けるんじゃん!」

と期待されたり、自ら発起するものもいるが、実力以上に運やタイミング、そしては覚悟と努力が砂漠の中で針や糸を見つけるくらい難しい世界でもある。



この前、久しぶりにプロ野球の試合をスタジアムで観てきた。
演劇と野球の共通点からついつい変なことを考えてしまう。


「観客席を回るビール売りのお姉さんみたいに舞台の客席に飲み物売って歩いたら面白いなぁ!」

…そもそも、劇場は飲食NGだろ!!


「野球のイニング間に出てくるチアガールのダンスパフォみたいに芝居の幕間や場転でチアダンスとかやれねぇかな?」


……芝居の内容がお客様に入っていかないだろっ!!


「役者が登場する度に役名とポジションをアナウンスしたら応援する客が盛り上がるんじゃないか?」


……だからいちいちアナウンスされてたら話の内容が入っていかないよ!ってか役者のポジョンてなんたなんだ!?

『おーと、ベンチ(楽屋)からカントク(座長)が出てきましたぁ、先週(役者)交代のようです!』

っ役者に代わりが効くか!?ダブルキャストか!?本番中に、座長がダブルキャストの申告して交代するのか?アナウンスで

『〇〇(キャスト)に代わって「ゲレーロ(巨人)」』

あるかっ!!草野球にも無いわ!



……エンターテイメントとしては同じ部分もあると思いますが、
そもそもお客様を含め、一般の認知度が圧倒的に弱い劇団の活動(特に社会人劇団)に
野球に絡めてもう少しでも人気になること祈るばかりです。








劇団TESTS(テスト)東京東部演劇組織

「劇団TESTS(テスト)」です。 東京東部演劇組織 Tokyo East Side Theatrical Syndicate トウキョウ イーストサイド シアトリカル シンジケートの略称として「テスト」という名称で立ち上げました、社会人演劇集団です。 現在メンバー少数のため合同で活動しながらメンバー集めしています! 20221月に旗揚げ公演を無事やり遂げました! (≧∀≦)

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