バイク乗りの肖像

舞台の活動のかたわら、職業ライダーでもないが、
私はバイクに乗る。

レーサーとも違う。

趣味だ。

が、バイクは10代の頃から乗り続け、今でも止めることはない。

これは過去にも書いた事があるが、舞台にある「非日常」と同様にバイクにもその「非日常」という瞬間瞬間があるからだ。
これまで何事もなくバイクに乗り続けた訳ではない。

時には事故で大怪我も。

生命の危機に遭った事もしばしば…。
それでもやめられないのは演劇の「それ」と似ているのかもしれない。

若い頃は出立ちも、容姿もそれなりにバイク乗りって感じのモノだっった。
完全装備で身にまとった革ジャンでも、ひとたびジェットコースターでも出せないスピードまでメーターが振られれば死はすぐそこだ。
さしずめ甲冑を着た戦(いくさ)に行く侍みたいなものか?頭もちょんまげみたい?↓(笑)
背中に冷たい何かを感じながら疾走るスリルはもとより、「楽しさ」の方が勝ってしまう。

そこには仲間や友達やどうでも良い連中もふくめて人が集まる場だったり、あーだこーだとルールを作ったりとやってることは劇団のそれとこれまた一緒なのかもしれない。
演劇と大きく違うのは

「バイクは結局1人で乗るモノ」

だ。

演劇は舞台に立ってる演者が仮に1人だったとしても公演は1人で出来ないわけで、ここらへんからバイクと演劇は違うものと言えてくる。

バイクに乗るために必要なライセンスも、バイク自体の値打ちも、そして維持費やら交通ルールから生命の維持も含め、数多く「責務」がのしかかる。


同じように免許を取って、同じように車両(バイク)を手に入れても、結局のところそれをどのように楽しむか?は乗り手の人間次第ということだ。
大事なのはどんな「バイク乗り」になるか?だ。

演劇は仮に全くの素人でも、その日に
「俺(私)俳優になる!」
と言った瞬間からそれらしい者にはなれて
しまうのだから。
セリフらしき事をしゃべれば?
それっぽい動きをすれば?
稽古に参加さえすれば?
台本を読めば?

ま、大事なのはどんな「演劇人(役者)」になるか?だよね。

ちょっとの「差」だが大きな「違い」なんだけどね。

オジサンになっても、バイク乗りとしても演者としてもちょっとくらいは「ソレ」等を意識してるつもりよ。






バイク乗りの肖像として、来週末恒例となったツーリングの為にお決まりの革ジャンに袖を通す訳だが、この冬増量した体重のお影で革ジャンのチャックがちゃんと閉まるか?そんな心配ばかりしている。






劇団TESTS(テスト)東京東部演劇組織

「劇団TESTS(テスト)」です。 東京東部演劇組織 Tokyo East Side Theatrical Syndicate トウキョウ イーストサイド シアトリカル シンジケートの略称として「テスト」という名称で立ち上げました、社会人演劇集団です。 現在メンバー少数のため合同で活動しながらメンバー集めしています! 20221月に旗揚げ公演を無事やり遂げました! (≧∀≦)

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